人工生命特論−実習
- 論文、文書
- セルオートマトンと複雑系(担当:Aquarium-小林)
- 鈴土知明さんによる複雑系,人工生命などに関するていねいな入門.さまざまなページへのリンクが含まれており親切.
- ソフトウェア集
- 複雑系と人工生命 サンプルプログラム(担当:LifeGame-永井)
- 創価大学の畝見先生による複雑系と人工生命に関連する代表的なモデルやサンプル10数個のC言語ソース.X windowの環境で.なお,一部のソフトウェア以外は権限がないと言われるようです.
- 小さな人工世界が創る大きなビックリ
- 人工生命ラボの鈴木准教授による創発的な現象をシミュレートするいくつかのアプレット.そのうち,イベント会場での混雑と情報提供(担当:山田)は,混雑するイベント会場でのアトラクションの混雑状況を入場者に提供することによる影響をシミュレート.提供する頻度をあげていくとむしろ混雑がよけいに生じてしまう意外な結果が示される.参考文献("Effects of Information Sharing on Collective Behaviors in a Competitive Population")は,Recent Publications of Artificial Life Laboratoryより入手可能.
- 言語、環境
- Connected Mathematics(担当:聶)
- Tufts大学で開発されたStarLogoをNorthwestern大学で,NetLogo/StarLogoとして,
改良バージョン(グラフ用ウィンドウの複数化、スイッチ、テキストボックスなどの
インタフェイスツールを装備、パッチモニタの装備、オンラインヘルプの装備、
新たなプリミティブの導入)の開発が続けられている.Javaで実装されており,
Windows,Mac,UNIXで動作する.StarLogoTはMac用のみ.
- セル・オートマトン
- Traffic flow modelling(担当:夏)
- 「セルオートマトン」を使った交通流シミュレーション.渋滞の波が移動する様子がアプレットでわかる.
- Hexatron: A Cellular Automaton (担当:原)
- 6角形のセルによるセルオートマトンのアプレット.
- Wonders of Math - The Game of Life
(担当:佐藤)
- ライフゲームの基本に関する親切な説明やアプレット.
- Life Game League(担当:吉本)
- 1つ上と同様,基本的にはライフゲームだが,2人用のゲームにしている.
- 遺伝的アルゴリズム(GA)、遺伝的プログラミング(GP)
- GAによる
TSPの高速解法(担当:井上)
- 日立の仙石氏らが作ったアルゴリズムに基づいたアプレット。巡回セールスマン問題を自分で設定して解かせることができる。Yet Another TSP Solver using GA.
- 生態システム
- Bitozoa2(担当:西脇)
- 植物,植物を食べる動物,動物を食べる動物が進化していく.画面上で小さな点で表わされる.Windows用.
- A Demonstration of the Genetic Algorithm(担当:龍,押越)
- 遺伝的アルゴリズムの入門.動物が植物をうまく食べられるように進化していく.
- Artificial Life Portal: alife.pl(担当:朝倉)
- 自分で設計した仮想生物の進化の様子を見る.とても美しい.捕食被食のダイナミクスに基づく.
- グラフィックス,形態,群れ,仮想生物
- Boids(担当:野村)
- 鳥の群れ行動モデルBoidsに関する総本山。C. Reinolds本人が運営。
- Floys: An Experiment in Java Alife(担当:水上)
- 群れ行動のシミュレーション。アプレット。個性を与えたり、GAで進化させたりできる。いくつかのバージョンがあるが、進化させられるのは、eFLoys。侵入者の設定があり、近くに来ると攻撃するというルールが加えてところが新味。適応度は、仲間の近くにいたかという点と、侵入者を攻撃したかという点で決まる。どちらに重みを置くかで、進化の方向が分かれて、興味深い。
- The Live Artificial Life(担当:今井)
- 6個ほどのAlife風のデモンストレーション。作りはこっている。バイオモルフ風のもある。Fusebox社提供。
- Panic: A Quantitative Analysis(担当:西,金森)
- 火災が起こったとき,非常口の前にどーんと丸い柱があって脱出しにくいほうが,結局,パニック状態に陥らずに数多く脱出できるというNature論文(407, 487-490, 2000)のデモ.
- Modulobe(担当:小島,窄山)
- シャフトやリンクなどのモジュールを使って組み立てた仮想生物を3D仮想空間で動かすことができる.素晴らしい!
江渡浩一郎さんらによる.Windowsにダウンロードして実行.
- anlife
(担当:小林)
- 仮想生物群が学習・進化していくことで,生態系のような創発的な現象を再現するシミュレータ(Windows用プログラム).中村政義さんによる.
- 「心はプログラムできるか」顔モルフ体験(担当:橋本)
- 拙著「心はプログラムできるか」2章で紹介した顔モルフを実際に体験できるアプレット.参考文献は「佐藤嘉洋, 栢菅彩, 有田隆也, "適応度予測に基づく対話型進化計算とその似顔絵生成への応用", 第32回知能システムシンポジウム論文集, pp. 199-204, 2005.」.
- Project 7^2
(担当:稲垣)
- 群れのシミュレーションを映像と音楽に汲み入れたインタラクティブでジェネレイティブなインスタレーションを目指すプロジェクト.Tatsuo UnemiとDaniel Bisigのコラボレーション.
- 人工化学
- Squirm3(担当:林)
- Tim J. Huttonによる人工化学のシミュレーションに関するページ.自分で人工的な化学反応を定義して反応をシミュレーションするOrganic Builderが秀逸! 自己複製する反応系も設定できる.ECAL2003で発表する論文も公開.
- 音楽
- MusiNum - The Music in the Numbers(担当:宮地)
- 整数を2進数に直し,含まれる1のビット数をそのまま音階に直すと,あら不思議,メロディ完成.パラメータを変えて,楽器を割り当て,重ねると,音楽完成.Windows用.お試しあれ.
- その他
- anemone(担当:岡島)
- ウェブページ閲覧におけるユーザの足跡を植物の成長のようなグラフィックスで描く.一見の価値あり. Ben Fryによる.
- Darwinbots(担当:久保田)
- 進化型ロボットを表現した人工生命シミュレータ.各ロボットは状態遷移機械を規定する遺伝子で表現され,他ロボットを食べてエネルギーを獲得する.
- SwarmSketch(担当:原)
- 毎週与えられるお題に対して,ビジターそれぞれがほんのちょっとの線をひいて参加して,少しずつ完成させていくスケッチ.
一本線を入れると,他者の入れた線に対する評価を問われ,線の濃淡に影響を加える.なかなか面白いアイディア.