名古屋大学
情報文化学部・人間情報学研究科同窓会
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同窓会会長挨拶

名古屋大学情報文化学部は平成5年に設置された名古屋大学では最も新しい学部であり、 その2年前に誕生した大学院人間情報学研究科とともに、 情報を核とした文理融合の新しい知の創造をめざして発展をつづけています。 この間、平成13年には大学院人間情報学研究科から大学院環境学研究科が独立し、 また平成15年には大学院工学研究科情報工学コースの一部を合わせる形で情報科学研究科が誕生し、 現在に至っています。 こうした歩みの中で、平成15年12月に念願の情報文化学部・人間情報学研究科同窓会が発足し、 翌16年に発足した情報科学研究科同窓会とともに本格的な活動をスタートさせました。 今後、若い同窓生の皆様と協力してこの同窓会を盛り立て、 名古屋大学全学同窓会とともに名古屋大学の発展を力強く支えていきたいと考えます。 どうぞよろしくお願い申し上げます。

さて、サイエンスという言葉はギリシア語のスキエンティアに由来しますが、 このギリシア語はもともと「切る」「裂く」「知る」という意味であったといい、 そこからサイエンスとは本来「分析すること」であったということが理解されます。 この分析するという営みは18世紀以降は自然科学と人文社会科学という はっきり異なる二つの窓を通して行われるようになり、方法の上では鋭く研ぎ澄まされたのですが、 その一方でわれわれはいつも片目だけで世界を見る習慣を身につけてしまったのでした。 しかし20世紀末から人類が直面するようになった問題の多くは そうした単眼的な取り組みでは解決の糸口さえ見出すことが難しく、 両目をしっかり開けて問題の核心を見つめることを求めているかのようです。 環境問題は象徴的な例ですが、われわれの生活や意識のありようを根底から変えつつある情報文明もまた然りです。 自然環境の悪化は地球規模で深刻な問題を投げかけていますが、 社会のIT化と経済活動のグローバル化はそれに対して複雑な関連性を示しています。 われわれの世代に課せられた問題は文理の境界を超えているだけでなく、 まさに複合的でもあるのです。本当の意味で問題の分析と解決が求められているといえます。

このような時代背景を踏まえると、 日本を代表する教育・研究拠点の一つである名古屋大学に文理の融合を標榜する 新しいタイプの学部や研究科が設けられたことは、真に時代の要請に合ったものといえましょう。 情報を核として自然科学と人文社会科学の融合を果たすのみならず、 人間のメンタル・ソフトウェアというべき文化の次元で問題をとらえるならば、 従来の単眼的な分析知にはない新しい視野と展望を得ることが可能になるにちがいありません。 情報文化学部・大学院人間情報学研究科の同窓生の皆様におかれましては、 先人が残した有形無形の財産を尊重しつつも、 それらに束縛されない柔軟で斬新な発想で21世紀の世界をリードし、 人類が直面する問題を解決していただきたいと思います。

同窓生の皆様方の今後のご発展とご活躍に期待いたしますと同時に、 同窓会活動へのご支援とご協力をお願い申し上げます。

名古屋大学情報文化学部・人間情報学研究科同窓会会長
落合 洋文

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